
監督 緒方明
脚本 青木研次
音楽 池辺晋一郎
出演 田中裕子 、岸部一徳 、仁科亜季子 、渡辺美佐子 、上田耕一
毎朝黙々と牛乳を配達する女.。
それを飲みもしないのに取ってる男。
自転車で通勤する女。
それを追い越す電車で通勤する男。
淡々とレジを打つ女。
その横のレジで精算する男。
30年前の恋にこだわり独身を通す女。
その恋にこだわりながらも妻を誠心誠意介護する男。
男「ずっと思ってきたこと。したい」
女「……全部して」
ぎこちない50男と50女の最初で最後の秘め事は、面映ゆく…少し可笑しく…見応えあり。
男の最後の最後の笑顔…。ずっと思ってきたことをなし得た満足か…妻への十二分の介護への満足か…人として少年を助け得た満足か…
女の最後の台詞「本でも読みます。」
そして牛乳配達を終え、丘の上の凛とした佇まい。
片道3時間かけて大分市「シネマ5」まで出かけた甲斐のある良い映画でした。
こんな秀作の上映館が少なすぎますよね。世の中の映画館オーナーは何を考えているのでしょうか?
余談ながら…
「チルソクの夏」の遠藤郁子が30年経って新聞配達から牛乳配達にアルバイト替えしたのかと…思いました。
この記事へのコメント
草莽の志士
春風
そうですね…、いゃ~あの場面本当に素敵でしたね。私もクスッと笑いました。30余年前の女友達は今では私のことを「○○さん」とさん付けですが…
チルソクの夏をみたあとメールが来ました。その時「○○君」のお陰で久しぶりに良い涙を流しました。と有り…なんか君付けは嬉しかった(笑)